それは、あたしの現在が壊れかけ始めていることを告げる電話。

でも、それはずっとあたしが望んで、そうなるように行動してきたからゆえのシナリオで。

でも。それなのに、あたしは、少し寂しいなと思う。
もう、学校で片瀬くんに会えないだろうことに。
片瀬くんといる理由が減っていくことに。


まじめなあの子は、きっと悩み自分を責めるのだろう。
片瀬くんは、悪くなんてないのに。
あたしが堕とそうとしていただけなんだから。

でもきっと、そんなの関係ないんだろうな。
あたしが何度朋久先輩にとーこのせいじゃないって言われても、胸の中にずっと重い錘があったのと一緒だ。