「あー、分かった。なんも用意しとかなくて良い?」 「じゃあなんか軽いもんあったら助かる」 「了解ー」 そのまま朋兄と一緒に部室を出て、昇降口のところで分かれた。職員室にいったん戻るという朋兄に軽く手を振って、俺は下駄箱を開けた。 そこには、一枚のメモが入っていて。 この、丸い癖字は、確か柳だ。 “とーこ先生、エンコーしてるって、今2年の女子の間で結構噂になってますよ”