「んで瀧と俺と薪と夕美ちゃんは、その他全員に指示出せるから♪」


そういって青夢さんは笑った。



「あ、あたしたちのこと呼び捨てでいいから。」



呼び捨て―…。



そっか、仲間だもんね…



「あ、夕美携番教えて。」




け、携番?!





「な、なんで?!」



「ばかか?お前は。」


と瀧は眉を寄せて言った


「一大事のときとか集合のときみんな電話で集まってんのよ」



ああ―…。


薪さ―…いや、

薪は優しいなあ―…。


「あ、えと―」



あたしはみんなに携番とメアドを教えた。


それから瀧と薪と青夢のぶんも教えてもらった。




その日は夜くらいまでみんなとたまって遊んでた


楽しかった。


久しぶりに笑ったから顔ひきつってたかもしれない。



こんな楽しいヤンキーならあたし、いいかも。






ヤンキーという印象が少し変わった。




あんな大真面目で地味だったあたしは今はヤンキーでサボリ魔になってる。



自分でも変わっていくのが分かった。