あたしが机の上にバンッと鞄を叩きつけるとみんなの肩が飛び上がってた。

いまにも笑ってしまいそうだ。




するといきなり教室のドアが物凄い音をたてて開く。


みんながざわついた。

『瀧さんだ』

って大騒ぎ。





教室に入ってきたのは金髪と黒と茶色の綺麗な三色のメッシュに、制服には天下之薔薇(テンカノバラ)と書いていた。


あたしは泣きそうになった。


あたしの大嫌いなヤンキーが今目の視界内居る。

怖い。








あ―…っ!!
やってしまった。


竜が睨むような瞳にあたしの目が絡んだ。



すると『瀧』という人はあたしのもとへ少しずつ歩いてきた




怖い。
怖いよ。


来ないでっ―!



あ、ヤバイ。涙が出そう


あたしが震えてるとみんながまたざわついた。
「秋野川さんが怒りで震えてる!!」とか「ヤンキー同士の喧嘩か!?」とか…

なんでそうなんのよぉ…