あたしにとっては
その数分が
刺激的だった
青夢はあたしが好きなの?
まあ『好きやで』っては言ってくれたけど…
だってまだ会って一週間も経ってないぢゃぁん…
重く低く大きな音が静かな学校に大きく響いた
バイクの音。
「はやく乗れよ」
青夢が言う
「ごめんね?」
あたしは謝った
自分でも何で謝ったのか
分からない
「何がやねん」
って青夢は笑ってた
バイクが進むと同時にあたしたちを風が切る
「あのさぁ〜!!!」
叫びながらの会話
多分こんな爆音じゃあ普通の声じゃ絶対相手に聞こえない
「なぁに〜!!!?」
あたしも叫ぶ
男の子と二人で話したの初めて
二人乗りとか
告白されたのとか
全部、全部、君と初めて
何もかもが刺激的な日々
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