俺たちのチームに仲間が一人増えた。
名前は『秋野川夕美』。
今まで俺が見てきたヤンキーとは全く人格の違うヤンキーだった。
―今日もいつものようにたまり場にたまっていた
「瀧―ッ」
俺がたまり場に行くとまず一番初めに出てくる変な奴は―…
『青夢』
こいつは女のように
俺に抱きついてくる。
だから俺は
「きもいって」
って言いながら突き飛ばす。
それは毎日の習慣っぽいことになっていて
「瀧さ―んッ」
と言って連れが集まってくる。
こんなに気つかわれると俺でもちょっとオドオドしちまう。
頭だからといって気をつかうのなら、やめてほしい。
「あれ、今日は薪とか来てねえの?」
薪『とか』っていうのは夕美のことも入ってる
「あっれ―?たっきぃ♪何気にしてんのぉ?」
青夢が言う。
「やめてくんね?そういう喋り方。」
「薪の真似やし」
「男がいうときめぇよ」
俺は適当に机の上に座った。
「てゆーか本間に薪らどこ行ったん?」
「俺がそれを訊いてたんだって!」
「あ、そう?」
こんな変な奴でおちゃけた奴だけど意外と俺はこいつが好きだな。
友達としてな?
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