俺が部屋に帰って来たときは、
あずさはソファーに座って、テレビを
見ていた。


たぶん、あれは今話題の恋愛ドラマ
だろう・・・



あずさでもあんなドラマ見るんだぁ。




ちょっと以外かも・・




あずさはやっと俺の存在に気づいたらしく



「おかえり~」



なんてのんきなことを言ってる・・・




あずさ、おまえはピアノ練習しなくて
いいのかよ!!


とか、思ってるといきなりあずさが振り返った



「あのさ、あたしもあの部屋のピアノ

 使っていい?」



あずさは俺が練習してた部屋の方向を
指さしながら俺に聞いた。



「別にいいよ。

 あずさ、もしかして練習するの!?
 俺が教えてあげようか。」



「無理!!

 絶対それだけは嫌!!
 あたしの練習してる所絶対見に
 こないでよ。」



「俺のは見に来たのに
 自分の時はダメって言うんだ~」


あずさはちょっと切れたらしく
テレビの方に戻った