「…は?」



「だって、あいつと恋バナとかしたことねえから、わからん!」



「ぬあっ!?じゃあの二人でいるのは…」



「斎藤さんはわからんが、90%以上シマは何も考えていない!」





な、な、ななな、なんだとー!?

高校二年生男子が
あんな可愛い斎藤綾香に言い寄られても、
何も考えていないだと!?





だ、だど、ど
どんだけあたしの好みなんだーっ!





自分を貫き通す男!
いいや、漢(オトコ)!



かかか、かっこよすぎる!





つうか、神様!
あたしアンタのこと愛してる!
あの二人の間には、何もなかったなんて!

どんだけ幸せなんだーっ!





「よかったなあ、姉御!大丈夫!言わないでおいてやるさ!」





やけに大人な石井先輩は、
あたしの頭をぐしゃぐしゃなでると、
入場門を片付けに行ってしまった。




石井先輩!
なんだかあっという間にバレたけど!
あたしはアナタが大好きです!
いろんな意味、で!DE!