次の朝も、その次の朝も
あたしは運良くシマウマ先輩に出会い
一緒に登校してしまいました。



あたし、スゴッ!



「でもね、あたしチキンでして。まだ名前聞いていないんですけども…しかもまともに喋ったことないんですけども、挨拶しかしたことないんですけども。」



「そーなの。」




この子は中学が一緒だった、
一応、あたしの親友。
『坂本リナ(15)』

なっがーい爪に金髪、ギャルメイク…



なんていうか、チャラい。



中学の時はあたしもリナと一緒に
授業サボったり、
髪染めたり、
夜中まで町ウロウロしたり、

色々悪い事やってたけど…



『ういろうさい高校』


こんな名前しやがってるくせに
けっこう頭いいからさ、



この高校にシマウマ先輩を
おっかけて入学すると決めた時に
そういう事はもうしないって決めた。



あたし、エラい。
(自分で言っちゃった)



中三の夏休み。
リナには、

「ホンとマジメになったよね」

っていつも驚かれてたなぁ。



今思えば
マジメになったって言うより、
普通になっただけなんだけど。



…なつかしいわー!