アタシ達が準備体操をしてると、男の子が海に入ろうとしてた

「あ、僕、準備体操忘れてたぁ
僕もお姉ちゃん達と一緒にしよー」

「お、一緒にするかぁ。
次は屈伸っ
いち、にー、さん、しっ!」


そして人は一人増えて二人増えて、三人増えて、最終的には海にいる半分以上の人が一緒にしていた。

「なんか凄い人数になったねぇ間宮」

「え、イキなんて?」

「だから凄い人数だねっ」

「ごめん、人が多過ぎて分かんない」

「しょーがない、こうなったら…」

アタシは走ってライフセーバーの人の元へ行った。


「これ、貸して下さいっ」

「え?君、準備体操してる…
あ、ちょっと!君っ俺のマイク持ってどこにっ」


「『あー、あー、只今マイクのテスト中』」

「イキなにしてんのっ?」

「これで声聞こえるっしょ?」

「アハハハッ、イキ最高っ」

「マイク借りちゃダメだよぉ」

「マイク借りてるよコイツ(笑」