「…私の方こそ…ごめんなさい。部屋に篭ったりして感じ悪かったよね」


「まあな。腹に溜め込むのはよくないからな。でも、言えない状況を作ってたのは俺だからな……悪かったな」


寝ている結衣の頭を撫でると
結衣はにこやかに微笑んで
首を左右に振る。


「二週間後には新しい部屋で住めるから、すぐ引っ越ししような」


「うん…ありがとう。本当にありがとう」


頭を撫でていた手をそっと握り
自分の頬へと擦り寄せる結衣。


その姿を見て胸が高鳴る。
お前を好きになって
本当によかった。