「気にすんな」


「うん…」


車を降りて屋敷へ入ると
真っ先に部屋へと向かう。


お前をこの屋敷に居させるつもりなんざ
これっぽっちもねぇよ。
この屋敷はあくまで仕事場だ。


お前には別の家へ
引っ越してもらうからな。
まだ何も用意してねぇから
もう少し先になりそうだけどな。


「…龍也さん。さっきの…返事…」


部屋へ入るなり
不安げな顔をして俺を見上げる結衣。


今気付いたんだが…。


お前って…小さいのな。


背が155ってとこぐらいか?
女の155って…標準か?
それとも小さい方なのか?


………まあいい。
どっちだっていいか。