「落ち着いたか?」


「……っ…うん…」


「言っとくけど……簡単に飴はやらねぇぞ?今日だけ特別な」


結衣の左手薬指に婚約指輪を嵌めると
嬉しそうに指輪を見つめた後
結衣は首を傾げて俺を見上げた。


「ん?飴?飴と鞭の飴って事?」


「さあな…」


俺は結衣を軽く抱き上げて
寝室へ向かいドアを開いた。


「え?し、寝室?ダメだよ……」


「嫌なのか?」


「…そ、そう言う訳じゃないけど……だって……私……」


「俺は今すぐお前を抱きたい」


「……も、もう…/////」

「…その前に風呂だな。一緒に入るか」


寝室のドアを開いたまま
浴室へと向かった。


簡単に飴はやらねぇつもりだけど
今日だけ特別だな。


沢山言ってやる………嫌…。


沢山言わせてくれ。


『愛してる』と。















〜END〜