「…り、龍也さん?私……私………あんな仕事してて……記憶もない上に……それに……昨日……」


「…全部知ってる。結衣の全てを含めて……結婚して欲しいと思ってる」


「…………………」


「俺じゃ……不満か…?」


「ち、ちがっ……っ……違っ……っ…」


首を何度も左右に振りながら
大粒の涙を零して微笑む結衣。


「………結衣」


「……嬉し……くてッ……っ………私で…よければ……お願い…します……っ…」


その言葉を聞いた瞬間
俺は力強く結衣を抱きしめた。