「…お前はいつまでメソメソしてんだ」


助手席に座っている結衣は
まだ浮かない顔をしてる。


そらそうだよな…。
五ヶ月も放置した上に…
あんな事なったんだもんな…。


「……………だって…」


「…だって?」


「…どうして…言ってくれなかったの…?経営学を学んでた事……」


「…言える訳ねぇだろ。もし、試験に落ちたりしたら…って思うと、言えねぇよ。それに…俺自身初めての事だっただけに、どれぐらいの期間かかるかわかんなかったしな…」


「…………そっか」


会いたかったのは
俺も同じ気持ちだったよ。


今、隣りに結衣が居る事。
凄い嬉しいのに。