「そのマンションって誰かいるの?」

「誰もいないよ」

「そう…ならいいわ」

「良かった」

有栖川が安心したように微笑んだ

え?

なんで、そんな顔で笑うのよ

私を惨めにして、楽しんでるだけでしょ?

こうなったら、とことん有栖川の金を吸い取ってやる

高級料理を食べて、高級マンションで贅沢に振舞ってやるんだから

レストランに行く前に、無茶苦茶高い服も買わせてやる!

鞄も、靴も

アクセサリーも!

ふん…今夜だけで、何十万…何百万って使ってやる!

覚悟しておきなさいよ