ドアの前の呼び鈴が鳴った

あれ?

なんで?

エントランスの自動ドアは?

私は不思議に思いながら、のぞき穴から相手を確認した

えっ?

私は玄関のドアの向こう側にいる人を見て、目を丸くした

慌てて、鍵を開けるとドアを開けた

「愛子、きちんと話を…」

「竜ちゃんっ!
私の女神だわ」

私は竜ちゃんに抱きついた

「え?
は?
僕は女じゃないから女神には…」

「細かいことは気にしないで!
竜ちゃん、今お財布の中にいくらあるの?」

竜ちゃんが不思議そうな顔で首を傾げた

「三万かな」

「それだけあれば充分だわ
私のために何か食べ物を買ってきて!」

「はっいぃ?」

竜ちゃんが驚きの声を出した