「何よ、それ!
私が嘘をついてるとでも言うの?
何で竜ちゃんをつなぎ止めておかなかったのか?って責められたのよ!
私のせいで莉子さんが竜ちゃんの餌食になったって!
私のせいだって
腹立たしいから、嫌みの一つでもって思ったら大笑いされて!」

「もういいです」

有栖川が私に背を向けた

「え?」

「ちょ…」

「夕飯、さっさと食べてください
買い物に行く時間がなくなりますよ」

え?

どうして?

なんで?

有栖川、こっちを見てよ

背を向けて、話をしないでよ

どうして、そんなに冷たいの?

私、嘘を言ってないよ?