さっきよりも大きな雷の音がして。


思わずあたしまで大きな声を出してしまう。


こんな乱れたあたし。


学校では絶対にあり得ないのに。


だけど今日は仕方ない。


だって雷が死ぬほど苦手なんだもの。



「何かあったのか?」


あたしの声に反応してすぐに下に来た先生。


「何でも」

ゴゴゴゴッ!!

「きゃ」


バタッ!!


やだ、今日でコレ、何回目よ


「おい」


「だから何でもないって言ってるでしょ?早く帰ってよ」

「もしかして雷が怖いのか?」


核心を突かれ、何も答えられないあたし。


「怖いわけ・・ないじゃない」


そう、怖くなんかないもの。

こんな奴といるより


一人で耐えた方がまだ


「一緒に・・いて」


頭では否定してるのに

口から出た言葉は信じられない位

子供っぽい言葉。


やだ、こんな事、絶対に言いたくないのに。


「それは一緒に住むことを了承したってことか」

「そんな、そこまでは」

「そうか。では俺は帰る」

「ちょっと!」