ドアを勢いよく開け、教壇に向かう一人の教師。
みんなからしたら2日ぶりの再会だけど。
あたしは昨日も会っている。
スラリと伸びた長身。
整いすぎている顔立ち。
漆黒の髪と同じ色のスーツを着こしている。
「きゃぁカッコいい!!」
なんて言葉は此処では誰も発しない。
みんな黙って見てるだけ。
その理由は
「今日は担任の山村先生が休みなので
臨時で俺がつくことになった。
何か質問はあるか?」
「・・・」
誰も何も言わせないくらいのこの威圧感。
鋭い目!
そんな目で言われたら言いたいことも言えないって先生。
みんな聞きたい事色々あると思うよ?
好きなものとか
趣味とか
彼女いるんですかぁ的なこととか。
まぁ今はそんな質問されても困るだろうけど。
「ないな。では後は委員長、頼む」