ブンブン!!


頭の中にいる二人のオレを音が
聞こえそうなくらい激しく手で追い払う。



「ちょっとあれ、菊池先輩だよね・」

「どうかしたのかな」


ハッとして周りを見ると明らかに
変な目で俺を見ている女子達。


ってか引かれてる?


くそ!!


これで俺のモテ度が下がったら
アイツらに絶対に何か奢ってもらうからな!



「すーはー」


よし!!


深呼吸をひとつしてノックをしようとしたその時だった。




「何をしている」

「ひ!!」


突然横から聞こえたもの凄く怖い声につい怯みそうになる。



が、ここで負けるわけにはいかない!!


「くそさき・・じゃないや、黒崎先生に話があるんです!!」