「えー?なんでだよ!?」


いいじゃん!!

菊池の声が玄関中に響く。

ったく、声大きいっつーの。


「大体なんであたしがあんたなんかを
家に入れなきゃいけないわけ?」


あんたを家に入れるなら
宇宙人を入れた方がまだマシ。


「だっていいじゃん。俺達、友達・・だろ?」

「友達・・ねぇ?」

「な?な?」


・・・本当にしつこいな

「はいはい、今度ね。」


適当に返事をしながら教室に向かおうとすると。

「もう!花ちゃん大好き♪」

「ちょっと!離れてよ」


急にガバッと後ろから抱きついてきた。

それからなんとか離れようとするけど


「いーやー!!」

全く聞いてくれない。


はぁ・・・


ため息をひとつついた時


「朝から元気ね」