「ねぇ、菊池。あんたのその惚気は一体いつまで続くの?」

「へ?俺、そんな惚気てた?」

「うん」


って気付いてないわけ?


「ごめんごめん♪そうだよな。初恋もまだの奴に
こんなこと言ってもわかんねぇよな」



・・・すみませんねぇ


初恋もまだで!!



「でも今日から一人暮らしだろ?」



下駄箱に靴を入れながら何か思い出したかのような顔をして
菊池がそんなことを言ってきた。



「うん、まぁね」

「じゃあ今度遊びに行くからさ!」


何がじゃあよ?

「来ないで、絶対」


菊池だけには言っていた今回の一人暮らしの件。



だけどその先はまだ伝えてはいない。


だってそれが変更になって先生と同居することになった
なんて


絶対に言えないでしょ?