夢を見た。
それはいつも見ている夢で。
幼い頃、母親が俺の事を抱きしめる所から始まり
「必ず、必ず迎えに来るから」
そう言って俺から離れて行った。
俺は一人ぼっちで
誰の温もりも得られない。
真っ暗で
何もない。
「助けて、母さん!!」
そう叫んでも
誰も応えてはくれなかった
でも
何だ?
この温かさは・・
この温もりは
誰のものだ?
「誰?」
「大丈夫。一人じゃないよ」
誰の声だ?
優しい
温かい声に
嬉しくて涙が溢れる。
俺は一人じゃない
そう思った所で
夢が途切れた
ゆっくり目を開けると
「・・?」
何故だ
何故
青山が此処にいるんだ?