あの後
学校に戻る気もなくなったあたしは
唯に早退するとメールをして
その辺をぶらぶらしながら家に帰った。
今から行ったってどうせあと2時間で学校も終わるし。
行ったって仕方ないしね。
「?」
家に着いて鍵を開けようとしたら
何故か鍵が開いていて
この先に先生がいるかもしれないと思うと
何故か急に緊張してきた。
・・ってあたし
意識しすぎじゃない?
そっと玄関を開けると
「へ?」
玄関に置いてあるのは見覚えのある女物の靴。
でもこの持ち主は・・確か今は遠いアメリカにいるはず。
「・・ママ?」
取り敢えず名前を呼んでみると
「お帰りなさい!!」
ガチャ!!
勢いよくリビングのドアが開いてママが飛び込んできた。
へ??
何で?
「マ、ママ?何でここに」
「あたし・・あたし・・」