イジメの国〜そして未来へ〜

あの時ほど、一年が辛く長いものだと思わなかった。
思い描いていた楽しい学校。

しかし、地獄のような六年間が始まる。

いじめられたきっかけなんてもうわからなくなっていた。
ただ、毎日が悲しくて辛くて心から人が嫌いになった。

イジメっていろんなバリエーションがあったんだね。

人を傷つけることって簡単かもしれない。

でも、傷ついた心は一生癒えない。

そしていじめた人はその日から悪魔になる。

もうまともな生活は送れない。

早くきづいてほしい。

愚かな自分に。

早くきづいてほしい。

調和が愛を生むことを。

ある朝、学校に行くと下駄箱に内履きの靴がなかった。必死に探した。

そして、近くのごみ箱の中でみつけた。
汚れた靴。まだ新しかったのに、真っ黒に汚れた靴。
君の心もきっとゴミまみれなんだろうね。

悲しいね。

給食って楽しい?

そうかな?

美味しい給食ならね。
楽しかっただろうね。

チョークの粉の入ったシチュー。穴だらけのパン。
ふたのあけたれた牛乳。

これが楽しい給食ですか?
学校でトイレ行くのって不安じゃなかった?

俺だけかな?

トイレくらいゆっくりさせてほしかったな。

トイレの邪魔して楽しい?
大きいほうなんて、とてもじゃないけどできないよね。上から物とんでくるんだもんね。

ここは地獄ですか?

トイレにすら安らぎはないのですか?

親に買ってもらった制服、かばん。。

チョークで落書きされて、汚れてボロボロです。

かばん、カッターで傷だらけです。

きっと君の心は傷だらけなんだね。

でもね。


僕の心はもっとズタズタなんだよ。

痛い。



何かが刺さった。


椅子のうえに画鋲ですか。

よく、次から次と思いつきますね。

その頃から、警戒することを覚えました。

人を信じることができなくなりました。

笑ってる君が悪魔に見えました。

学校って何を教えてるのかな? 

数学?国語?歴史?

べつに、そんなもの役に立たないよ。

もっと大切な事教えていくほうがいいんじゃないかな。

こんな落書きされた教科書で勉強できますか?

こんな、糊の塗られた机でなにを学べというのですか?