「あたし両思いなんだよね?」
思わずポロッと出たその言葉に、
「付き合ってるんでしょ」
再び笑う智美。
あまりの不安さに、そのことにさえ苛立ちを覚えるあたしは最低だ。
―――――――・・・それから帰りまで、あたしは歩と話さなかった。
「・・・・・・」
いつもなら、自分から歩の方へ行くあたし。
でも今日は、自分1人で小さな駆け引きをやってみる。
いつもあたしは歩と帰るけど、歩は帰りの間あんまり喋んない。
だからたまに、つまんないのかな、なんて思ったりもする。
・・・ひょっとすると歩は、仕方なくあたしと帰ってるんじゃなかろうか!!
実は、心の中では『めんどくせぇ』とか思ってるんじゃなかろうか!!
あたしから行かなくても、
歩は一緒に帰ろうって、言ってくれるのだろうか。
鞄を机に置いて、椅子に座り俯くあたし。
いつものように自分の所に飛んでこないあたしを、歩はどう思ってるんだろうか。
いつの間にか教室には、あたしと歩しかいなかった。
思わずポロッと出たその言葉に、
「付き合ってるんでしょ」
再び笑う智美。
あまりの不安さに、そのことにさえ苛立ちを覚えるあたしは最低だ。
―――――――・・・それから帰りまで、あたしは歩と話さなかった。
「・・・・・・」
いつもなら、自分から歩の方へ行くあたし。
でも今日は、自分1人で小さな駆け引きをやってみる。
いつもあたしは歩と帰るけど、歩は帰りの間あんまり喋んない。
だからたまに、つまんないのかな、なんて思ったりもする。
・・・ひょっとすると歩は、仕方なくあたしと帰ってるんじゃなかろうか!!
実は、心の中では『めんどくせぇ』とか思ってるんじゃなかろうか!!
あたしから行かなくても、
歩は一緒に帰ろうって、言ってくれるのだろうか。
鞄を机に置いて、椅子に座り俯くあたし。
いつものように自分の所に飛んでこないあたしを、歩はどう思ってるんだろうか。
いつの間にか教室には、あたしと歩しかいなかった。