「だからそういうんじゃないって」


「別に私にはお見合いなんて関係ありません。

結婚でもなんでも勝手にどうぞ!」


「おい!ちょ、まっ」


知らない知らない。


あんなの知らない。


あんな人…女好きめ!


「おい!!ドア開けろよ!!

茉波!!」


「うるさいです!!

…どっか行ってください」


どうしよう…

涙出てきた…


「どっかなんて行かねぇよ…」


「へ?」


「茉波…俺はな…どこにも行かねぇよ。

茉波のそばにいてやるから」


「師匠…」


ドアをそっと開けると師匠が私の頭を撫でてきた。