「笑うなんてひどいよー!!!!」
そうしてついにあたしの目からは涙がこぼれた。
それでも井上くんはニコニコ笑ってて―‥
『やっぱ内田さん可愛いや。』
そう聞こえたと同時にあたしはすっぽりと井上くんの腕に包まれていた。
『ちゃんと責任とるからね。』
「‥責任?」
『そ。
だから、ずっとオレのそばにいてね。』
そんなセリフまでサラリと言っちゃう井上くん。
実はこういうこと慣れてるのかな?と、ぼんやり考えた。
そんなあたしの心の中が見えたかのように
井上くんはクスリと笑った。
『誕生日、一緒にお祝いしないとね。』
ふゆのひ
おわり*