「…ふふふ」
泣いていると思った佳菜は笑っていた。
「あはははは」
「何が面白いのよ!」
「だって~誰も助けてなんか言ってないのに助けてさ~偽善者ぶっちゃって~~まじそういうやつウザいし~~~だから机落書きしちゃった~~ばーか」
「んじゃ~ばーいびー」
佳菜は上機嫌でスキップしながら屋上を出た。
裏切られた。
「…っははは」
「あほらしー」
気づけば頬を涙がぬらしていた。
ごろんと寝転んで、空を見上げた。
「雲になりたい」
そっと呟いた。
それから、私は何度も転校してここに来た。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…