「帰ってきた!」

安藤が突然声を小さくした。


俺とテリーも固まった。

「よし、侵入するぞ!」

俺が走り出すと、

「待てよ!」

テリーが俺に怒鳴り声をあげた。

初のタメ語で。

「行かない方が身のためだと思うけど。

真奈は行ったら死んじゃうし。」

突然わけのわからないことを言われ、
俺は首を傾げるしかなかった。

「まぁ、見てなって。」

テリーは指をパチンと鳴らした。