「藤野が死ぬ……?

じ、冗談じゃないよ!」

安藤が大声をあげた。

食堂中に響いたが、
気にする人はいない。

「奴がそれを実行するのは?」

「あさってです。」

「……!」

『あさって』だと?

もう全然時間が無い!

今から行動に移さなければ、
完全に俺らに未来はない。

「嘘……?

どうすんのよ!」

安藤の目が真っ赤になっている。


こいつを連れて来てよかったかもしれない。

ここまで真剣になってくれる人間が他にいるだろうか?

「向こうはもう願いを拒否しています。」

「……。」

絶望。

俺は目にギュッと力を入れた。

「会って話して止めるのは……?」

「無理です。」

安藤の提案を、テリーはスパッと切った。

「どうして……?」

「ライフプラネット人ってのは、
言葉ぐらいで気持ちを変えるほど純粋じゃないです。

ヤハマスヘレシャバムだって、
女の子に怒られたくらいでいたずらをやめようとは思わなかったですよね?」

……なんで知ってんだ?

絵里にフラれたなんて……。


俺は顔を下に向けた。