「んで……どうぞ話したいこと話してください。

きちんと答えることはしますから。」

……最悪だ。

もっときちんと計画を立ててくればよかった。

「あの、何か企んだりしてない?」

そう聞いてみるしかなかった。

「『企む』?

何か疑わしいことがあるんですね。

何ですか?」

「いや。三ヶ月後……」

ハッキリとは言えない。

それでテリーの気持ちが急転して『今から中国に爆弾を落とす』なんて言い出すことも……無くはない。

「何かあるんですか?」

テリーはポカンとした。

本当に知らないのだろうか。

「ウィッシュバトル……」

安藤がつぶやいた。


まぁ、このくらいならいいだろう。

「あぁ、俺の妄想の世界の話ですね。」

テリーは頭をポリポリかいた。

「『妄想』っ?」

俺は聞き返した。

「はい。地球に来て少ししか経ってないわけですから、
まずは俺がこれからどう生きていくか、
いろいろと想像、いや、『妄想』していたんですよ。

バカみたいでしょうけど、
昨日からずっと……『ウィッシュバトル』ってのはその中の一つ……
『もし戦争が起きたら』……って。
それだけの話です。」

テリーは『そんなことか』とでも言うように答えた。

では、もっと聞いてほしいことがあったのだろうか。

気になるが、それは後で聞き出そう。

それより今は、『ウィッシュバトル』についてひっかかることがたくさんある。