“Who are you?(誰なんですか?)”

また英語かい。

俺はわからないくらい浅くため息をついた。

そして、安藤に視線の先を変えた。

「ソーリー。ウィーアー……」

“Please wait a little.(ちょっと待っててください。)“

え? ……俺はア然とするしかなかった。


テリー君は普通にあのケータイ取り出し、
何やら入力している。

こんな堂々としたライフプラネット人が居ていいのか!

隠す必要はないにせよ、見知らぬ人の前で堂々とは……。

「日本人ですよね?」

……。

「そうですけど……。」

安藤は呟くように言った。

「あなた達が何の用で来たのかはわかっています。

あなた、ヤハマスヘレシャバムですね?」

ドクン――。

なんでわかるんだ?

「地球に来てまだ一日しか経っていないからって、
あんまなめないでくださいよ?

……それにしても、会えて良かったです。

ヤハマスヘレシャバム……本当はライフプラネット語で話したいところですけど、
そこの女の子もいることですしね。

……申し遅れました。

僕の名前はテリー・グローガン……、
冗談です。アヨシテホカマラヌです。

どうぞよろしくお願いします。」

……。

「よろしく。」

「よろしく……。」

『アヨシテホカマラヌ』……
百パーセントライフプラネット人だ。