「き、今日やるの?」

安藤は目を丸くした。

「当たり前。

なるべく早くなくちゃいけない。

いつ向こうがこちらの願いを拒否するかわからないからな。」

「『願いを拒否する』?」

「あぁ。

『日本のライフプラネット人が俺に何もしてきませんように。俺に関わることでケータイを使いませんように』とかされれば、
俺らは何もできなくなるからな。

事実、俺はもうアメリカの奴と中国の奴からの願いは拒否してあるし。」

「……んなん、『願いを拒否されませんように』とかすればよくない?」

「あぁ、それは無理。

それやってたらキリないだろ?

キリのなくなるような願いはできない。」

「めんどくさいな。

……んじゃぁ、中国の方はどうするの?」

「中国には俺とおまえの分身をもう一体ずつ送る。

そいつらが何するかわかんないから正直危険だけど、
それしかない。

後から報告させるようにする。」

「了解。」

俺らは実行した。