「カズゥぅ! 寝不足とか嘘だろぉ?

クマついてねぇもん! なぁに悩んでんだよぉ?」

練習の後、またコイっちぃが聞いてきた。

「『悩み』? んなもんねぇって!

マジで寝不足だよ!

寝不足の人全員にクマがつくわけじゃねぇし!

……何だよっ? マジだって! マジ!」

そこまでしつこくすると……。

俺の本能が燃え出した。

コイっちぃにいたずらしてやる!

「ふぅん。じゃ、ちゃんと寝ろよ?

女子からの人気度落ちるぞ。」

よし、決めた!

コイっちぃ、悪く思うなよ。

「わぁったよ!

んじゃぁなぁ。」