生徒は下校出来るが、教師はテントを崩したり用具を直したりなどの体育祭の後片付けがある。





18時頃、後片付けが終わり職員室に戻ると姫達も残っていて、先生達にお茶を注いで回る。





「なあ、明日から2日間休みだろ。」


「ああ。どうした?」


「一緒に出掛けね?」





せっかくの休みを男2人で出かける・・・渋い表情があからさまに出てしまったのか、すかさず訂正の言葉を口にした。





「俺と俺の彼女と大河と大河の嫁の4人でだよ。」





2人じゃなくてよかったけど、俺の嫁はちょっと・・・無理だろ。





「クイーンホテルって知ってるか?」





確か、隣の町にできたホテルで同じ敷地内にテーマパークあり1日じゃ回り切れないらしい。





「彼女がさ、プールに行きたいって言い出してさ。テーマパークに室内プールがあるだろ?1泊2日で行かないか?」





1泊2日・・・なんてちょっとどころじゃなく完璧無理。





俺は嫌ってわけじゃないけど、問題は梨珠なんだ。





冷めた目で俺を見て一言じゃ済まないぐらい嫌味を言われる。





「実は予約取ってんだから絶対嫁連れてこいよ。忘れず嫁に言えよ。」





そんなことは心配無用だ。





俺達の後ろで、微笑みながらしっかり聞いてるから。