確かに梨珠と会うのは2度目。





もの凄い後悔が襲ってくる。





助けられたのも、見惚れたのも、誘ったのも、Hしたのも俺の妻。





結婚はしてるからおかしい事じゃないし、名字が同じなのもおかしい事じゃない。





梨珠は体育館で会った時から分かってたのか?





「何バカ面してんの?」





学校では、容姿淡麗でほんとに清楚という言葉が似合う生徒だが、今は腕を組み態度がガラリと変わっている。





学校以外では、口が悪く挑発的で男癖が悪い女。





「お前…いつから知ってた?」


「大河がうちの高校来る前からよ。」


「なんで言わねぇの?」


「私の名前を聞いた時点で疑問に思わないほうが悪いし、すぐ言ったら面白くないでしょう。」





面白いとかそういう問題じゃなくてもっと大事な事がある。





「綺麗な娘さんだろう?」





喧嘩勃発寸前の俺達に、第三者がまたややこしい事を口にする。





褒められて気分をよくしたのか、ニンマリと笑う梨珠。