「私達はみなさんからたくさんの愛をもらいました。こんなにも思ってくれ、ありがとうございました。
私達は卒業前にみなさんが書いた姫への手紙という物を読ませてもらいました。その手紙は私達を一瞬にして幸せにしてくれる物でした。」





俺も読ませてもらった。





姫にとって本当に幸せな事が書いてあった。





「手紙を読む度、みなさんと話す度に私達は1つの事で悩みました。姫制度はこの学園の伝統、けれどみなさんの気持ちに私達は答えたいと思います。」





長く続いた姫制度。





3年間ずっと同じ姫だったのはこの3人しかいない。




「私達、第57代姫を最後に姫制度を廃止させて頂きます。」





言い終わると共にホールは代喝采に包まれた。





姫への手紙の中で梨珠達を最後に姫制度を廃止して欲しいと言うものが多かった。





女子は特に、永遠の姫でいて欲しいと書いていた。





校長の所に、態々言いに行く生徒も多かったらしい。




これの話し合いは結構続いたが教師が決めるより姫に決めさせたほうがいいと言う事でこの結果に教師達も賛成した。





校長の締めで卒業式は終えた。