職員室に向かう途中に後ろから悲鳴にも似た声が上がった。
「「「「「梨珠様―――!」」」」」
「こんにちは。」
一瞬にして虜にするような笑顔を振り撒く梨珠。
「あの、お聞きしたい事があるんですけど・・・よろしいですか?」
「ええ。何かしら?」
何を聞きたいのかが気になって歩く速度を遅める。
「噂で梨珠様は結婚なさるとお聞きしまして・・・。」
「ふふ、そうなの。卒業したら結婚するの。」
「・・・ほ、本当なんですね。」
質問した生徒の声が弱くなる。
「どんな方か聞いてもよろしいですか?」
「優しい人よ。優しくて凛々しくて、私の事を一番に考えてる人なの。」
言ってる事は嘘っぽいけど、嬉しい。
「相手の方は何歳なんですか」
「24歳なの。彼は大人だから子供の私で釣り合うか心配なの。」
微塵も思ってないくせによく言うよ。
「でもね、私は彼が大好きなの。彼と出会えた事が私の人生で一番幸せな事なの。」
今言った事は本心だと思っていい?
人生で一番幸せって言った事は喜んでいい?
「「「「「梨珠様―――!」」」」」
「こんにちは。」
一瞬にして虜にするような笑顔を振り撒く梨珠。
「あの、お聞きしたい事があるんですけど・・・よろしいですか?」
「ええ。何かしら?」
何を聞きたいのかが気になって歩く速度を遅める。
「噂で梨珠様は結婚なさるとお聞きしまして・・・。」
「ふふ、そうなの。卒業したら結婚するの。」
「・・・ほ、本当なんですね。」
質問した生徒の声が弱くなる。
「どんな方か聞いてもよろしいですか?」
「優しい人よ。優しくて凛々しくて、私の事を一番に考えてる人なの。」
言ってる事は嘘っぽいけど、嬉しい。
「相手の方は何歳なんですか」
「24歳なの。彼は大人だから子供の私で釣り合うか心配なの。」
微塵も思ってないくせによく言うよ。
「でもね、私は彼が大好きなの。彼と出会えた事が私の人生で一番幸せな事なの。」
今言った事は本心だと思っていい?
人生で一番幸せって言った事は喜んでいい?