「何もないわよね?」


「ああ…。」


「あっ、子供作るからか!」




いやいやいや!





なんで子供に飛ぶんだ…。




「実は…そうなんです。主人が子供を欲しがってて…毎日頑張ろうとするんです…。私も愛する主人の為に子供が欲しいんですが、中々出来なくて…。だから禁欲させてるんです…その方が出来やすいって聞いたので…。」





恥じらいちょっと嬉しそうに嘘を連発しまくる梨珠。




確かに子供は欲しいけどさ…毎日してねぇじゃん!





てか、禁欲の理由はそうじゃねぇだろ……。





マジで女優になった方がいいよ…。





「そうか〜!頑張れよ!」





疲れた……まだ5人目なのに疲れた。





もう1日分の仕事した気分だよ…。





「失礼…します。」


「どうぞ。」





梨珠の次は西園寺。





俺達の前に座った西園寺はちょっと照れてる。





お互い目を合わせ微笑み合ってるし…。





俺って完璧邪魔じゃねぇ?




「外れようか?」


「えっ!そんな、いいよ!」

「そうそう!」





いたたまれないんですけど?