次の日、2人一緒に帰国した。





元の生活に戻った俺達はあの甘い夜が嘘のよう。





正直、欲求不満。





一緒に風呂入ったらベットに行くなんてことは全くない。





「Hしたい。」


「嫌。」





いっつもこの返事。





キスしてもその先はない。




以前となんら変わりないのに、梨珠を見てるだけで欲情してしまう。





理性なんて無い。





「なんで嫌?」


「なんででも。」





はぁ――――・・はち切れそう。





俺の体大丈夫?とか思う。





「ねぇ、限界?」





禁欲生活が二週間続いたある日、突然聞いてきた。





毎日限界だって言ってる。





「限界。」


「ベット行く?」





・・・・・!





ベット行くって・・・いつもは嫌しか言わないのに。





もしかして、梨珠も限界だったとか?





「嫌なら別にいいけど。」


「行く。今すぐ行く。」





梨珠を抱き抱え、ベッドに向かう。





嬉しいかと言われれば嬉しいが、俺の中でザワザワとするものがあって素直に喜べないでいる。




寸止めとかほんとに止めて欲しい。