今日はホテルに泊まり、明日帰国する予定。





「久しぶりに泣いた。」





一緒に風呂に入ってると梨珠が呟いた。





目がちょっと充血し、赤くなってる。





「また泣かせてやろうか?」


「何言ってんの?」


「俺の愛の告白に感動したんだろ?」


「寝言は寝て言え。」





バカじゃないとかキモいとか今にも言いそうな顔はやめてくれ。





しかも、ため息までつく始末。





「なぁ、ほんとに啼かせてやろうか?」


「まだ言ってんの?」


「ベットの上で啼く?それとも、ここで啼く?」





梨珠が欲しい





欲しくて欲しくて堪らない。





「偉そうにムカつく。いいよ、声が出なくなるほど啼かせてみせてよ。」





どっちが。





梨珠の方が十分偉そうじゃないか。





梨珠を抱き抱え風呂を出る。





ベットに寝かせ、口に首筋に胸に体中にキスしていく。





舌を絡め苦しくなるほどキスをする。





「・・・っ!ちょっ、梨珠!」


「啼かせてあげようか?」




形勢逆転、俺が啼かされるのか?