ガラスのテーブルの上には、離婚届が置いてあった。





俺と一緒にいたくないって事か?





顔も見たくない





話しもしたくないって言ったのは俺。





だからこれを置いてるのか?





離婚なんかしたくない。





何があっても離れたくない。





こんなに真剣になったのも、夢中になったのも梨珠だけなんだ。





今すぐ話しがしたい。どこにいるんだ・・・。





どこ行ったんだよ・・・





離婚届を見て呆然としてたらポケットに入れてた携帯が震えた。





「もしもしっ、梨珠か!?」





着信も見ずに電話に出たら西園寺だった。





「西園寺よ。梨珠いないんでしょ?」


「ああ、家中捜したけどどこにもいない。離婚届が置いてあった。」


「やっぱりね。」





西園寺はそう言うとため息をついた。





「先生、鞄を開けてみて?」


「は?」


「いいから早く。」





肩で携帯を挟み、鞄を開けてみる。





「白い封筒が入ってるでしょ?」





鞄の中を探ってみると白い封筒が入ってた。