「え…………」





久しぶりのキスに驚いて、あんなに溢れていた涙がピタッと止まる。







「……こんなに嬉しいもんなんだな。」



唇を離した後、

顔がまだ至近距離のまま、健人は喋る。






「涙なんて大っ嫌いだったけど……こんなに嬉しく感じる涙、始めてだ…!!」






そう言う健人の目には、綺麗な水滴が溜まっていた。







「オレの事、こんなに思ってくれてる。

悲しい涙は嫌いだけど……お前の涙は悲しくなんかないから。」







そうだよ、



健人の事、ホントにホントに大好きなんだよ。






心から、健人の事想ってるんだよ。







「愛の涙は温かくて…優しくて…綺麗で…………

……嬉しい時にも…涙ってだせるんだな。」







そう言ってまたキスをしてくる。


「…………んっ」



どんどん深くなってく健人のキスと、



甘い香りに酔ってしまいそうになる。