よく分かんないよ………





「どーゆう事!?教えてよ!!」






この時オレは、お父さんがいなくなってから初めておじいちゃんと目を合わせた。






――おじいちゃんは詳しいことを教えてくれた。






「……お前は、娘と一緒に手術室に運ばれた。」






目を逸らさずに話してくれる。



そんな小さな事が、とても嬉しかった。






「お前は突然病が進行してな、医師たちも『もう無理だ』と言っていた。
お前の血がたりなかったらしい。」







…………


僕の病気って、



そんなに悪かったんだ。


オレは初めて自分の体の事を知った。



「お前の血は珍しいものでな、替わりは母親しか見つからなかった……

娘も、お前とおんなじ血液なんだ………。」