そのガムを食べながらあたしは「ありがと………」と言って優の顔を見た。




ガムはフルーツの味がして凄く美味しい。




「………………な、何で??」







「本人に聞いた。」





健人ーーーーー!!!
何で喋っちゃうのよあいつはーー!








「………何処まで聞いたの?」







ま、まさか海斗君の事………






「神川海斗が愛に告白した事とか?」






「………………」




言っちゃってましたか………健人さん……






「あと愛が泣いてた事とか寝てた事とか??」







「はああああ!!?」


あたしは噛んでたガムを飲み込みそうになった。






な、なんてことまで話してんのよー!!




「見てみたかったなあー。あいの泣き顔ー。」





優はニヤニヤしながらあたしを見てきた。







「………何よぉ。」






もう最悪だ………。






「んで?どうすの?」




「へ?」





「神川海斗だよ。」