-5分後-


「何? 朱音。って竣もいんじゃん。」

「…誰だよ、朱音。」

「私の親友。白波 あゆか。同クラなんだけど。」

「あ、マジ? 知らね。」

「朱音、コイツウザくない?」

「あ~、でも後で32のアイス奢ってくれるらしいから。」

「マジ!?」

「んなの知らねぇぞ!?」

「いいじゃん、ケチ。相談、何回目だと思ってんの?」

「まだ1回目…。」

「階段何往復したと思ってんの? ここ4階なんだよね。
2往復したと思うんだけどなぁ~。」

「分ぁったよ。奢れりゃいんだろ!?」

「「ヤッター♪」」


私の最強の味方。

白波 あゆか。恋愛大好きッ子。


まず、あゆかに事情を説明した。


「なるほどねぇ…。

で、2人は電話でどんな会話したの?」


って言うから会話を頑張って再現した。


「…竣が悪い。」

「は? なんで俺?」

「朱音の事呼び捨てしたりするから悪いんじゃん。」

「え? そこ?」

「別に…よくね?」

「ダメ!! 詩乃みたいな女の子は嫉妬しやすいの!!」

「嫉妬…?」

「あぁ~、なるほど。」


納得。


「?」


肝心の竣は理解できず…。