-翌日-


「おはよ、詩乃☆」

「おはよう、雅樹。…はぁ…。」

「溜息なんて吐いて…どーした?」

「ううん、なんでも無いわ! なんでも…。」

「ふぅ~ん? あっ、もしかして恋!?」

「こっ恋!?」

「そーそー!!」


私が!?


「誰に?」

「…俺とか☆」


俺…雅樹の事よね?


「絶対に無いわ。」

「んなキッパリ言わなくても~!!」

「だって違うものは違うもの。」

「男のハートはガラスのハートなんだぞ!?」


古い言い回し…。


「何朝っぱらからもめてんの~?」

「あっ、朱音。おはよう。」

「おはよっ!」

「聞いてくれよ朱音ぇ~!」

「何よキモイなぁ。」


さっすが朱音…。ズバズバ言ってるわ…。


「詩乃が俺のカラスのハートを傷つけたぁ~。」

「知るかんなもん!! 詩乃!」

「はいっ!」

「もっと傷つけてやって。」

「朱音…。」