それから私は毎日頑張った。


毎日来るSRのメンバーに支えられながら。


SRのメンバー皆は、私が欲しい言葉をくれる。

とても、勇気付けられるのだ。




少しずつ、お父様とお母様と保志サンの信頼を得つつ、地道に探りを入れて行く。


誰にも怪しまれる事は無かった。






「詩乃ー!」

「結衣!」

「久しぶり! 1週間ぶりかな?」

「かしら…。」

「あぁ~っ、やっぱ詩乃が1番いい!!!」

「フフッ…結衣ったら…。」

「もーね、板垣クンがうだうだなの!」


竣の情報もこうして毎日くれる。


「そうそう、なんだかんだでもう何の進歩も無いまま2ヶ月経つじゃん?」




そう、もう2カ月。


竣と別れてから、2カ月。




「だから、なんかよく分かんないけど…朱音が単独でなんか作戦を起こすっぽいよ。」

「作戦?」

「それが…誰も知らないの。」


誰も…知らない?



「それって大丈夫なの?」

「なんか朱音がヤケクソ行動だって言ってた。
でも成功確率は99%だからって。」

「そうなの…。」

「うん。今日決行するらしいけど…。」

「今日?!」

「うん。」


朱音…。大丈夫かしら…。


無茶だけはしないでね…?